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CDタイプの楽器

1991年8月
科学教育研究協議会奈良大会にて発表
Hu_Tiang_TODA

工事中

簡単に作れる光での信号を拾うCDタイプの楽器を作りました。フォトトランジスタをボールペンの軸に入れて演奏もしやすいように工夫しました。

CDタイプの楽器センサー配線図
【部品】
部品名数量
フォトトランジスタTPS601またはTPS6031個
抵抗 10㏀ または5㏀1個
コンデンサー(0.1μF または0.05μF1個
ミニプラグ(モノラル科ステレオか、使用するラジカセに合わせる)1個
電池および電池ホルダー各1個または2個
リード線(赤、黒、緑)各1本
ボールペン軸1本

【製作上の注意点】

  1. フォトトランジスタのTPS601またはTPS603は大きさが異なるが、大きさと好みに応じて選べばよい
  2. 電源の+側をフォトトランジスタのコレクタ-側につなぐこと+側をコレクタ側をつないだ時に光を受けると、抵抗値が1㏀くらいに減ることをテスターで確かめること
  3. ステレオタイプのミニプラグを使うときには信号側のどちらかまたは両方合わせて半田付けをする
  4. リード線はあまり太いものではボールペンの軸に入らないので注意
  5. 0.1μFまたは0.05μFのコンデンサを入れると直流電圧をカットできて、交流信号のみをラジカセのマイク端子に入れるためラジカセを保護することができる
  6. 一番簡単には、フォトトランジスタをラジカセのマイク端子につなぐだけでも良いが、音量は小さい

【演奏】パターンの描いた円板を手回しの遠心分離機か、モーターを使って回転させます。
ここで注意が必要です。ここで使う光源は太陽光でも大丈夫ですが、蛍光灯やLEDのように交流を使うと交流電源による50Hzとか60Hzのブーンという雑音が入ってしまいます。
図のように懐中電灯などの光源で照らしたところにボールペンに埋め込んだフォトトランジスタのセンサーを向けるとラジカセから音が出てくるでしょう。
パターンの違うところにもセンサーを向けてみてください。するとそれと違った高さの音が出るようになります。後は音符に合わせて曲を演奏してみてください。

CDタイプの楽器演奏図
CDタイプの楽器ディスク図

次にあるCDタイプの楽器のパターンを描いた図を載せておきますので、これをコピーして使ってください。


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