身近な野草を紹介します。
野草の強さ
雑草にはそれぞれの強さがあります。 チガヤ
の芽は固く鋭くとがっていてタマネギでもジャガイモでも突き刺して通り向けていってしまいます。
福島原発事故の後、汚染水を通すパイプがチガヤに穴をあけられたという新聞記事になるほどの強さがあるのです。
畑ではチガヤは根絶やしにしないといけません。
野菜には天敵でもチガヤの穂は火打石で火をつけるときには火口として使うことはできます。
畑で引き抜こうと思っても弱くすぐにちぎれてしまい、困る野草があります。
ジシバリというものです。名前の通り地面を縛っているように生えています。
これは引き抜こうとしても弱くすぐにちぎれてしまい、必ず根が残り、絶えることがありません。
これも野草のもつ強さの一つだと思います。
それぞれの野草にも存在する意味がある
カタバミは畑でよく目にしますが、生態系にとってはこれもなくてはならないものです。
ヤマトシジミという小さなチョウの幼虫はカタバミだけを食べて成長するのです。
畑でもよく見かける野草ですがこのような存在意義があるのです。自然の生態系を形成する一部となっているのです。
ヤマトシジミは福島原発事故でも注目をされた生物です。原発事故現場から80 km 以内では羽の模様に変化が見つかったという報告があります。
なぜヤブガラシ
という名前か
畑でなかなかとることが難しいものにヤブガラシという野草があります。名前の通りだと思います。
つる性の植物でどんなものにも巻き付いて大きな木や竹でも高いところまで登っていきます。
竹藪でも覆いつくし竹も光合成できなくなり枯らしてしまうという意味ではないでしょうか。
野草のいろいろ
近くの公園でネジバナ
が咲いているところを見つけました。
この花は古くから親しまれ、もぢずりと呼ばれ小倉百人一首(元は古今和歌集)に次のように読まれています。
みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑに 乱れそめにし我ならなくに
ヤエムグラ

百人一首と言えばほかにも読まれている野草があります。
八重葎しげれる宿のさびしさに 人こそ見えね秋はき来にけり
ヤエムグラとはどんな野草でしょうか。私が耕している畑にもよく生えてきます。
しかし、『山渓名前図鑑野草の名前春』には次のように書かれています。
”八重六倉”という言葉は古くから万葉集、枕草子、源氏物語にでてくるが、
この場合はヤエムグラを個別に示すのではなく、つる上の状の草の総称として使われている。
その後江戸時代に編集された『草木図説』には、はっきりとヤエムグラの絵が出ている。
この植物を個別に指していたいたことが分かる。
いずれがアヤメか、カキツバタ
我が家の畑にもカキツバタの花が咲きました。2020/05/15
新品種発見か?帰化植物のホシアサガオでした
我が家の畑で増えて困っている野草があります。写真を見ていただけばどんな植物かわかります。
葉や蔓を見ると、アサガオですが、花の大きさはかわいくて1円玉くらいしかありません。愛知の野草という本で見つけたのはマメアサガオがあります。
しかしそこには白い花をくけるとの説明が書いてあります。アサガオは江戸時代よりいろんな花をつける品種が改良を続けています。
自然の中で花の色が変化したのでしょうか。色が違うだけでは新品種にはならないのでしょうか。
帰化植物の図鑑で調べてみたら、ホシアサガオという名前がついていました。
私が知らなかっただけでした。
これは何という植物でしょうか
可愛い花が咲きますが、もう少しかわいい名前にしたいと思います。
これはヘクソカズラ(Paederia scandens Merrill(=P. chinensis Hance))という名前の植物です。名前の示す通り確かに臭い嫌な臭いがします。
『牧野新日本植物図鑑』には次のような別名もありました。(やいとばな、さおとめばな)
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