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あなたは酒に強い体質か、弱い体質かを調べる

国立療養所久里浜病院が開発した方法
朝日新聞の記事3/29をサークルで紹介され、それを元に教材化し授業で実践しました。
【肝臓でのアルコールの分解】
- ( )でのアルコールの分解はどのように行われるか。
C2H5OH → CH3CHO → ーーーーー → CO2 + H2O
( ) ( ) ALDH( ) - アセトアルデヒド(CH3CHO)は酒に酔っ払い,顔が( )くなったり、( )や( )など二日酔いの原因になる。
-
アルデヒド脱水素酵素(ALDH)には主なものに次の二種類がある。
ALDH1 : アルコールの濃度が( )い状態で働きはじめる。
ALDH2 : アルコールの濃度が( )い状態でも働く。 - 酒が飲めない人はアルデヒド脱水素酵素が( )型である。
- 絆創膏やセロテープに少量のガーゼか脱脂綿をつけてガーゼ付き絆創膏のようなものを作る。
- ガーゼに70%のアルコールをたらし、これを二の腕の内側に貼る。
- ( )分間そのまま放置した後にはがし、( )分待つ。
- ガーゼを貼ったところが赤くなった人はALDHが欠損していると考えられる。だから赤くなった人は酒に( )人ということになる。
私は酒に( )はずであることが、この実験より分かる。
もちろん、どちらの結果が出た人も大人になって酒を飲むようになったときには酒には気をつけなければならないが、私は( )に気をつけなければならない。
クラスの中で酒に強い人の割合は( )%である。
( )年( )月( )日 1年( )組( )番 氏名( )
宴 一気飲みする前に......
下戸?酒豪?飲まずにピタリ!
朝日新聞の記事3/29より
酒に強い体質か、弱い体質か。 ------ 実際に酒を飲まなくても、その違いを手軽に判定する検査方法を、
国立療養所久里浜病院(神奈川県横須賀市、河野宏明病院長)の樋口進・臨床研究部学室長らが開発した。
まもなく、寮やクラブの歓迎コンパ、スポーツ対抗戦と、一気飲みの若者たちが救急車のご厄介になるし学期のスタート。
新検査が普及すれば、事情は変わるかもしれない。
検査法は、消毒用アルコールを含ませたガーゼなどを皮膚にあてておくだけでよく、だれでもできる。
注射の前に消毒用アルコールでふく時、ふいた部分が赤くなる人がいるのに気づいた樋口さんらが、
「酒を飲んでも顔が赤くなることと関係があるのではないか」と考えたのが発端だった。
身体に入ったアルコールは肝臓でアセトアルデヒドを経て酢酸に変わる。このときに働く酵素がアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)。
四種類あるうち、1型の働きが最も効率がよく、作用も速い。
この酵素がない人はアセトアルデヒドが代謝されにくく、顔が赤くなり、頭痛、吐き気などを起こしやすい。
欧米の白人はほとんどこの酵素を持っているので、酒に強いが、日本人は持っていない人と持っている人がほぼ半々だ。
この酵素は皮膚や毛根にもある。普通は髪の毛を七、八本抜いて分析するが、
樋口さんらが大人128人、子ども65人について髪の毛の検査と新手法を比較した結果、新手法は95,6%の精度で、酵素の有無を判定できることが分かった。
樋口さんは「アルコール依存症患者の90%以上がこの酵素のある酒に強い人。逆に酵素のない、赤くなる人が一気飲みすれば、命を落とすことにもなりかねない。
子どものうちから自分の体質を知って、飲み方に注意してもらいたい。」という。
酒を飲んで顔が赤くなる原因がこの酵素の欠乏であることを突き止めた原田勝二・筑波大助教授(法医学)は、
「毛根を使った分析方法は、手間もかかるし、時間も6時間ぐらいかかる。簡便なこの方法は、広く使われると思う。
精度も、工夫すればもっと高めることができそうだ。」と評価している。
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