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2.放射能について細胞の中で何が起こっているか原子論的に想像していこう

身の回りのものすべてのものは原子からできている。本当だろうか。例外はないのか。
机は、パソコンは、私たちの身体は? 眼球も原子でできているのか。原子そのものは見えなくとも存在する。
そうだったらすべてのものが原子からできていることを基に、放射能について細胞の中で何が起こっているか原子論的に想像していこう。

【問題0】原子の大きさはいくらか。

原子の大きさ

(10-8)[cm]

原子の大きさ
  • 1 [cm3]の固体の中に原子はいくつあるか。
    108*108*108 = 1024
  • 1[cm3]の液体の中に原子はいくつあるか。
    108*108*108 = 1024
  • 1 [cm3]の液体が気体になったときの体積はいくらになるか。
    10*10*10 = 1000[cm3] = 1[L]

【問題1】私たちの身体は60兆個の細胞から成り立っていると専門家はいうが、本当だろうか。
私たち素人でも分かるのだろうか、考えてみましょう。
細胞というのは光学顕微鏡をどれくらいの倍率にすると1cmに見えるのでしょうか。
予想
ア 10倍
イ 100倍
ウ 1000倍
エ 10000倍
オ その他

細胞の数

ここでは( 1000 )倍に拡大したとき1センチに見える場合で計算してみましょう。
細胞の大きさは( 10-3*10-3*10-3 )[cm3]
その細胞の体積はv=( 10-9 )[cm3]
実際にはリンパ球の大きさがこれくらいの大きさである。

風媒社瀬尾健著(『原発事故 その時あなたは!』より

体重が60kgの人の体積はいくらか考えてみよう。
人は水に浮いて泳ぐことができることを考えると、密度は( 1.0 )〔g/cm3〕と考えてよい。
体重は( 60000 )[g]
したがって この人の体積はV =( 60000 )[cm3]
体の中にある細胞の数を計算すると
n =
V/v =

6*104/10-9

= 6*1013
( 60兆 )個となる。
赤ちゃんも大人も細胞の大きさは変わらないと思われるので、
体重1kg当たりの細胞の数は( 1兆 )個とかんがえればよい。

cf. 『細胞の世界』ベッカー・クレインスミス・ハーディン著 西村書店 p.3, p.73
一番小さい細菌の直径 0.2~0.3[μm] 1 [μm] = 10-6[m]
通常の細菌 1~5〔μm〕
高等動物、植物 10~50〔μm〕
ミトコンドリア、葉緑体 2~3[μm] 光学顕微鏡の解像限界 0.2~0.35[μm]

【問題2】では体重1[kg]当たり原子数は何個あるか。

体重1kg当たりの原子数

1024/1 = x / 103

x = 1027

また、このことが分かれば1個の細胞当たりの原子数も求められる。数えてみよう。

1027*60/(60*1012) = 1015

または次の比例式から求められる。
1024/ 1 = x / (10-3*10-3*10-3)
x = ( )

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