クッシング症候群

クッシング症候群とは

クッシング症候群とはさまざまな原因によって副腎皮質の

機能が亢進して種々の臨床症状を現すものをいいます。

副腎は生命維持に必要な大切な器官で、その異常は動物に

大きな影響を及ぼします。ボクサー、ボストン・テリア

ブルテリア、プードル、ダックスフンドなどの犬種に発症

しやすいといわれています。内科及び外科的な治療法があり

ますが、いずれをとってもこの病気を管理することは飼い主

は、もとより獣医師にとっても大変な努力が必要です。





家庭での注意点

クッシング症候群で見られる症状には、多飲多尿、多食、

腹部膨満、筋肉の脆弱化、大幹への脂肪の過剰沈着、両側性

で対称的な脱毛、皮膚が薄くなる、皮膚が乾燥してフケが

でる、過剰な色素沈着、石灰沈着、細菌感染に対する抵抗力

の低下、そして傷が治りにくいなどの多岐にわたります。

クッシング症候群の動物では重篤な病的変化が現れてくるので

飼い主は獣医師と緊密な連絡をとって動物を管理して行かな

ければなりません。うまく病気をコントロールすることが

できれば数年間生存させることができることもあります。