急性膵炎とは
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急性膵炎は、肥満した中高年の犬に多く発生し、猫に 起る事はまれです。病気の程度は、症状があまりはっきり していない非常に軽症のものから致死的な重傷のものまで 種々多様です。急性膵炎の犬が示す主な症状は激しい腹痛 嘔吐、食欲不振、抑うつ、発熱、下痢、腹部膨満などですが 重傷では、脱水、ショック、あるいは心臓や呼吸の障害を 生じることもあります。
発症は大量に食物を飽食した後、特に不飽和脂肪酸を多量に 含む食物を大量に食べた後に起る事が多いようです。脂肪を 70%含む食べ物を犬に与えて急性膵炎を起こさせたという 報告もあります。また腹腔の手術後に発症する例も少なくな いようです。その他、種々の薬剤を与えられた後、あるいは 腹部の外傷が原因になることもあります。しかし、やはり著 しく過剰の脂肪を含む食物を多量に摂取した後に急性発作を 起こす事が最も多いようです。 |
家庭での注意点
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膵炎による急性発作が起った場合は、食物は勿論、水も薬も 一切与えてはいけません。これは膵臓の刺激を最小限に抑え 膵臓の酵素分泌を極力少なくするためです。急性膵炎が疑わ れるような症状を発見したときは直ちに獣医師に診療を受け て下さい。放置するとショックを起こして急死することがあります。 |