下痢とは |
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正常便に比べ水分量の多い緩んだあるいは液状の糞便を頻回排泄 する状態をいいます。下痢を起こす原因はいろいろあります。例え ば消化の悪いものを食べ過ぎたとき、ウィルスあるいは細菌の感染、 消化管内寄生虫の感染、アレルギー食物の摂取、消化酵素の分泌障 害などがあげられます。 動物が元気で下痢も軽度の場合は、絶食することで回復することも ありますが、長く続く下痢や重度の下痢では動物は脱水症状となり 種々の障害を起こしてきます。パルボウィルス感染による下痢は犬 猫とも症状が重く死亡率も高いので獣医師による集中治療が必要と なります。下痢の治療では、原因を見つけその治療を行うと同時に 下痢によって生じた体液の異常、すなわち脱水や電解質異常を補正 すること、および消化器管を休めることが重要となります。下痢が 比較的軽く、通院で治療している場合や、薬を処方をしてもらって 在宅治療している場合は家庭での看護が重要になります。 |
家庭での注意点 |
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獣医師にかかっている場合はその指示に従って下さい。薬を 貰っている場合は下痢が止まっても勝手に投薬を中止しては いけません。また勝手に虫下しを飲ませたり人間用の消化薬や 下痢止めなどを与えるのもよくありません。下痢をしている犬や 猫は体力が弱っていまかので極端に高温や低温の場所を避け、 環境ストレスがかからないように注意して下さい。便の状態や 回数を観察して獣医師に聞かれた時に答えられるようにして おきましょう。 |