トマト犬@
トマト犬@

トマト犬A
トマト犬A

トマト犬B
トマト犬B

トマト犬C
トマト犬C

トマト犬D
トマト犬D

トマト犬E
トマト犬E

トマト犬F
トマト犬F

トマト犬G
トマト犬G

トマトをひっくり返したら犬がいた

お義母さんの庭でとれた
何の変哲もないトマト
くるっとひっくり返すと
あら不思議
犬の顔があるではないか
顔にはもちろん目も鼻も耳も口もあり
横から見ると
もう帰ることがない
ご主人を待つ犬のように
少し哀し気に映る
そんなトマト犬を物珍しそうに
じーっと見ていた息子が一言
「あ、モグラだ」

そんなかわいいトマトも
いくら冷凍庫に保存していても
生ものとしての限界がある
果たして喰うべきか捨てるべきか
あくまでトマトとするなら喰うべきであろう
しかし そこに犬が宿っていようものなら
とても食べれるものではない
さて どうしたものか・・・・
ここで また六才の息子登場
「モグラなんだから、土の中でしょ」

というわけで
犬の顔を持つトマトは
犬でもなくトマトでもなく
モグラとして 今
うちの小さな庭の中で
眠っている


言葉屋 竹藏