さあー、迷え!

迷路ってほんとにあるのか?
世間にゃ道路しかないだろ
金がなくて路頭に迷うことはあっても
迷わせる道なんてねぇだろ
道に迷うって あれか
行きたい場所があるから迷うんだろ
ほんとに生きたいから 迷うんだ
目標があるから 悩むんだ
夢があるから 苦しいんだ
だから 手応えがあるんだ

ならば!
堂々と迷え 迷え 彷徨え
それは恥ずかしいことじゃない
堂々と迷え 迷え さあー、迷え!
それは素敵への道しるべ
堂々と迷え 迷え さぁ、まー、酔え!
それは冒険への旅立ち


懸命に生きていりゃ
闇の中で血迷ったりする
簡単にみつかる答えなんて身につかねぇよ
安易な逃げ道を塞げ
なりたい自分に全然なれなくても
なろうとする自分を抱きしめろ
目標なんか なくていい
夢なんて なくていい
生きてりゃ なんとかなるもんだ

だから!
堂々と迷え 迷え 彷徨え
それは恥ずかしいことじゃない
堂々と迷え 迷え さあー、迷え!
それは素敵への道しるべ
堂々と迷え 迷え さぁ、まー、酔え!
それは冒険への旅立ち

堂々と迷え 迷え 彷徨え
それは恥ずかしいことじゃない
堂々と迷え 迷え さあー、迷え!
それは素敵への道しるべ
堂々と迷え 迷え さぁ、まー、酔え!
それは冒険への旅立ち



   義理と人情の波々

叶わぬ恋だと わかっていても
想い続けるのが 恋だから

初めて出逢った場所で
ひとつとして
同じ形のない波が行き交う
思い出すのは
面影ばかり

なみなみならぬ
義理と人情の波々々・・・・
海(あなた)にはたくさんお世話になったから
つまらない者ですが
また来ました
何も言わなくていいから
うれしいです
また来ます


この恋に負けると わかっていても
闘いにドンと行くのが 男だから

君が最後に言った言葉が
忘れられなくて
岩礁に飛び散る 飛沫
胸の古傷が
蘇ってくる

なみなみならぬ
義理と人情の波々々・・・・
海(あなた)にはたくさんお世話になったから
何か恩返しをと思って
また来ました
何も言ってくれないから
うれしいです
また来ます


振り返れる 1ページが
ほんの少しあるだけで 素敵だから

振り返れる 今を、彼岸(むこう)よ
未来さんよ
物語をめくる手を止めないで
堂々と
傷ついていこう

なみなみならぬ
義理と人情の波々々・・・・
海(あなた)にはたくさんお世話になったから
拙い言葉ですが
お納めください
何も伝わらないかも
しれないけれど
また来ます



   リ ボ ン

人影が消えた街に 足音だけが聞こえる
振り返れば落ち葉が一枚 カラカラカラ笑っている
赤信号の点滅が鮮明に虚しい
そうか あれは時代の悲鳴だったのか
いったい誰が治すことができるというのか

体を切れば血が流れます
心を切れば涙が流れます
わたしたちは天使でもないし
もちろん神さまでもない

車の中で 布団をかぶったままで
鉄橋の下で 一人で歌うのだ
仮面(マスク)とって 声涸れるまで歌うのだ
誰かが君のそばにいる
今こそ 明日にリボンをつけよう!


擦れ違っても言葉も 眼も合わさないままで
たまに微笑んでくれたと思ったら口裂き女だったりね
マンホールから地下鉄の悲鳴が聞こえてくる
面会謝絶の扉の向こう側に
優しさはこんなにも難しいものだったのか?

誰かが倒れそうな時
考えて動く人がいますか?
自然と体が勝手に動いて
支えようとするでしょう

「ありがとう」の横断幕 それだけで
私が私になれる 私に戻れる
だから「ありがとう」にありがとう
誰かが私のそばにいる
今こそ 明日にリボンをつけよう!
今日こそ 明日にリボンをつけよう!



   幸 福 論

しあわせになりたくてなりたくて、なれなくて
みんな必死にあれこれやっているけれど
そんな姿がいちばん不幸に見えるのは
いったいどうしてなんだろう?

質問があります
人はしあわせでないといけないのですか?
そりゃあ不幸よりしあわせのほうがいいでしょう
では、しあわせとはなんですか?
恋人がいないと不幸なんですか?
結婚していないと不幸なんですか?
子どもがいないと不幸なんですか?
家が大きくないと不幸なんですか?
お金持ちでないと不幸なんですか?
そこの本屋で『幸福論』という本を
難しい顔で読んでいるあなた!
お気をつけて!全然しあわせそうに見えませんよ!

しあわせになりたくてなりたくて、なれなくて
みんな必死にあれこれやっているけれど
そんな姿がいちばん不幸に見えるのは
いったいどうしてなんだろう?


答えましょう
人はしあわせでなくてもいいんです
いいはずです 余計なお世話なんです
ひとりで生きていていけないんですか?
いいえ、ひとりで生きていてもいいんです
寂しかったら まぎらわせればいいんです
哀しかったら ドラマ見て泣けばいいんです
悔しかったら 大声で叫べ「バカヤローッ!」
虚しくなったら 飯食って風呂入ってはよ寝よ
眠れない夜は 心臓破りの坂を突っ走れ!
その人の心が決めることまで
まわりが決めつけようとしている時代こそ
いちばんの不幸なのかもしれませんね

しあわせになりたくてなりたくて、なれなくて
みんな必死にあれこれやっているけれど
そんな姿がいちばん不幸に見えるのは
いったいどうしてなんだろう?

しあわせになりたくてなりたくて、なれなくて
みんな必死にあれこれやっているけれど
そんな姿がいちばん不幸に見えるのは
いったいどうしてなんだろう?



   た ま ご

どうしようもないくらい
世界でひとりになった
そんな時は両膝を抱えて
背中を丸めて
暗闇の中でたまごになろう
なにもしないでおこう
なにもしないということをしよう
時が経つということに身を任せて
自らの終わりを考えるほどの強さを
この世の終わりを願うほどの強かさを
殻に閉じこもったまま・・・
殻に閉じこもったまま・・・


どうしようもないくらい
明日が恐くなった
そんな時は両膝を抱えて
背中を丸めて
暗闇の中でたまごになろう
なにもしないでおこう
なにもしないということをしよう
時が経つという優しさに包まれて
誰かが温めてくれるなんて思うな
いつか翼が生えて飛べるなんて思うな
殻に閉じこもったまま・・・
殻に閉じこもったまま・・・

頭がゆでるほど 考えて考えて考え続けて
頭がゆでるほど 悩んで悩んで悩み続けて
汗が塩味になったら いい加減
頭にのせたタオルはいい湯加減
さあ そろそろ 世間に食べられてやろうか
君がでるか 毒となるのか
そんなことは知らん 知らん
君がでるか 毒となるのか
そんなことは知らん 知らん

ランラン ララン ランラン ララン・・・・



   電光石火

金髪ツンツンヤンキー丸が
何気なく落ちていた空き缶を拾って
何事もなかったようにゴミ箱に捨てた
誰かに言われたわけでもなく
誰も見ていなかったのに
思うに絶景とは 景色だけのことではなくて
人の行動も 時にまた絶景となる
たとえ捨てた先が燃えるゴミ専用だったとしても

人生はほんの長い一瞬なのかな
雷に打たれるまでの長い刹那
気持ちいいことが たくさんありますように
それを発見できるわたしでありますように


二才ママ大好きイヤイヤっ子が
毎朝離れ難し 背中にしがみつき
時々 ママの肩口にご飯粒をつける
そんなことに気づく暇もなく
満員電車は揺れて
わたしの胸に思いがけず ライス・バトンタッチ
「忘れ物ですよ」わざわざ言わなくても
明日には明日のご飯粒が光っているだろう

人生はほんの長い一瞬なのかな
雷に打たれるまでの長い刹那
気持ちいいことが たくさんありますように
それを発見できるわたしでありますように



   TEPPEN!!

Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
あの頂き 頂くまで 
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
汗と涙を たずさえて
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
あの頂き 頂くまで 
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
赤いシャツを真紅に変えて
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
あの頂き 頂くまで 
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
立ち尽くしたまま 君がてっぺんになれ!!

闘わなければ 敗者にさえなれないと
思い知らされた 補欠ナンバー
二番が一番より優れているところがあるとすれば
悔しいという感情だけ
噛んで 噛んで 噛んで 噛みしめて
血液に力を学ばせるのだ

Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
あの頂き 頂くまで 
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
汗と涙を たずさえて
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
あの頂き 頂くまで 
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
赤いシャツを真紅に変えて
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
あの頂き 頂くまで 
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
立ち尽くしたまま 君がてっぺんになれ!!


もう二度と立ち上がれないと思ってからが
そこがらが本当の勝負
いいか!覚えておけ 負けた時背中で何を語るかで
真の敗者が決まるのだ
負けて 負けて 負けて 負け続けて
血液に力を学ばせるのだ

Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
あの頂き 頂くまで
  Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
汗と涙を たずさえて
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
あの頂き 頂くまで 
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
赤いシャツを真紅に変えて
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
あの頂き 頂くまで 
Oh!TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!! TEPPEN!!
立ち尽くしたまま 君がてっぺんになれ!!
立ち尽くしたまま 君がてっぺんになれ!!
立ち尽くしたまま 君よてっぺんになれ!!



   BASHIRE!

BASHIRE! BASHIRE! BASHIRE!
迸れ! BASHIRE! BASHIRE!…
CHIRE! CHIRE! CHIRE!
飛び散れ! CHIRE! CHIRE!…

ひび割れたガタガタのアスファルトの
あちこちに落ちている
捨てられたゴミよりも多く落ちている
あっちにもこっちにも諦めた夢

振り返るな!うつむくな!虹を探すな!
真っ直ぐ!真っ直ぐ!真っ直ぐ!
サドル盗まれた自転車のまま
立ち漕ぎで突っ走ってやれ!

BASHIRE! BASHIRE! BASHIRE!
迸れ! BASHIRE! BASHIRE!…
CHIRE! CHIRE! CHIRE!
飛び散れ! CHIRE! CHIRE!…


ビルのようにそびえ立つ坂道を
汗の下僕となって
ハムストリングスの痙攣を越えて
てっぺんの次の頂きはまだ向こう

諦めるな!挫けるな!夢を捨てるな!
真っ直ぐ!真っ直ぐ!真っ直ぐ!
あの時やられた悔しさののまま
押してダメならもっと押せ!

振り返るな!うつむくな!虹を探すな!
真っ直ぐ!真っ直ぐ!真っ直ぐ!
サドル盗まれた自転車のまま
立ち漕ぎで突っ走ってやれ!

BASHIRE! BASHIRE! BASHIRE!
迸れ! BASHIRE! BASHIRE!…
CHIRE! CHIRE! CHIRE!
飛び散れ! CHIRE! CHIRE!…

BASHIRE! BASHIRE! BASHIRE!
迸れ! BASHIRE! BASHIRE!…
CHIRE! CHIRE! CHIRE!
飛び散れ! CHIRE! CHIRE!…



   THE LIVE

逢いたいけど逢えない
昭和の歌謡曲でもあるまいし
マスクがしょうがないんだけど
顔にコンドームしてるみたいで
気持ち悪ぃんだ

生で逢いたい
生で歌いたい
生で出したい
生で
生で
生で
生の人間に逢いたい


歌いたいけど歌えない
この歳でまさかニートでもあるまいし
手洗いうがいわかるんだけど
あんまりキレイになり過ぎると
気持ち悪ぃんだ

生で逢いたい
生で歌いたい
生で出したい
生で
生で
生で
生の肉声をぶつけたい


俺達 どうかしてるだろ?
おまえ達も どうかしてるぜ
俺たちが どうかさせたんだろう?
だから 待ってろよ
俺たちが どうにかしてやるからな!

生で逢いたい
生で歌いたい
生で出したい
生で
生で
生で
生の人間に逢いたい
生で逢いたい
生で歌いたい
生で出したい
生で
生で
生で
生の肉声をぶつけたい
生で
生で
生で・・・



   ヒーローインタビュー

夢見て 夢叶えて 夢みたいだって
ヒーローインタビューで言ってみたかったけど
夢見て 夢破れた 少年の夢は
いま どの辺に転がっているんだろう

現実が夢を追い越して行く時
打算と言い訳と時間と勇気と世間体
落としどころでの座り心地は・・・
酔っぱらいが唾を飛ばす
「全部叶ってたら社会がまわっていかねぇよ!」

夢見て 夢叶えて 夢みたいだって
ヒーローインタビューで言ってみたかったけど
夢見て 夢破れた 少年の夢は
いま どの辺に転がっているんだろう

白球がレフトの頭を越えて行く時
正々堂々と闘うはずだったのに
隠し球をした時の心境は・・・
酔っぱらいがヤジを飛ばす
「そんなことまでして勝ちてぇのかよ!」

夢見て 夢叶えて 夢みたいだって
ヒーローインタビューで言ってみたかったけど
夢見て 夢破れた 少年の夢は
いま どの辺に転がっているんだろう

夢見ることを忘れても
生きることを忘れたわけじゃない
夢を追うことを諦めても
生きることを諦めたわけじゃない

夢見て 夢叶えて 夢みたいだって
ヒーローインタビューで言ってみたかったけど
夢見て 夢破れた 少年の夢は
いま どこの誰が飛びついているのだろう
いったい どこの誰が受け継いでいるのだろう



   ランナーズ・チュー・ハイ

弱音を吐くから弱くなる
口笛吹いて蒸気をあげろ

足を引きずっている暇はねぇ
自分の背中は自分で押せ

太陽が描いていった汗は
星が流して 月で乾かす

走って走って走って走って
はぁはぁぜぇぜぇはぁはぁぜぇぜぇ胸が焼ける
一晩中走って走って 走り疲れたら
あの坂をもう一度 突っ走ってやれ!


宵越しの体力を持たずに
肩にバカ力を入れていけ

足を引きずっているニューフォーム
明日は前進筋肉痛

赤信号で止まるぐらいなら
遠回りでもいい 走っていたい

自分に酔って酔って酔って
あー、いよいよいよいよヨーイ、ドン!
一晩中走って走って 走り疲れたら
あの坂をもう一度 突っ走ってやれ!

走って走って走って走って
はぁはぁぜぇぜぇはぁはぁぜぇぜぇ胸が焼ける
一晩中走って走って 走り疲れたら
あの坂をもう一度 突っ走ってやれ!



   不 燃 物

隙あらば休みたい
生っ粋の怠け者
一生懸命なフリ
公園のベンチ
寝そべって 入道雲

こんなどうしようのない俺だけど
生かしてくれるあなたは
いったい何様のおつもりですか?

カタブツ・オダブツ・不燃物
錆びついても鉄は鉄
燃やされたって 生き残る


いつからあの悔しさを
忘れたんだろう
結局やり返すなら
やられた場所に
もう一度立つしかない

俺達は鍋の底についた
真っ黒に焦げたカレーだ
この世にこべりついてでも生きてやる!

カタブツ・オダブツ・不燃物
錆びついても鉄は鉄
燃やされたって 生き残る

カタブツ・オダブツ・不燃物
錆びついても鉄は鉄
燃やされたって 生き残る



   YOWAMUSHI

夢を追わなくても 生きていける
輝かなくても 生きていける
腹が鳴る、グーッ! 腹が泣く、グーッ!
弱虫 泣き虫 ろくでなし

あんな自分になりたくて なれなくて
こんな自分が嫌で嫌でoh!yeah!
そんな自分はどうしようもなく立ち尽くし
風は強く強く 明日から吹いてくる

弱いという字には
『羽』が生えているから
きっと弱虫は飛べるはず
きっと俺達は飛べるはず
きっとどこかへ飛べるはず


どうせ百年後の この世界
誰も生き残っちゃいないから
足の奮え 隠すことなく
正々堂々と びびっていこうぜー!

臆病者だから 勇気が出ないのではなく
臆病者にしか 勇気は出せないのだ
武者震いもしなけりゃ サムライにもなれやしねぇ
さあブルブル奮えて 向かい風を斬りに行こう

弱いという字には
『羽』が生えているから
きっと弱虫は飛べるはず
きっと俺達は飛べるはず
きっとどこかへ飛べるはず



   だるまのジョー

眉毛剃る 15の春
うまくいかず「失敗だぁー!」
母が言う だいじょうぶ
生まれつき失敗だから

父手作りのだるま
いつまでたっても片目のまま
おまえどこの高校?
え!?もう受かったの?マジで!?

倒れても倒れても倒れても
七転び八起き!
七転びYABUKI!
立て!立つんだ!だるまのジョー!


あれから三十年
この歳になってもまだ
叶う叶わないなんて
みっともねぇなんてありゃしない

いい加減気づけよ
願ってもいないことが日々
叶えられているという現実に
みんな無事に生きているぜー!

倒れても倒れても倒れても
七転び八起き!
七転びYABUKI!
立て!立つんだ!だるまのジョー!


   また明日

歯を見せずにつくり笑いするなら
でっかい口開けて苦笑いしよう

猫の手 孫の手 合いの手じゃなく
本当に欲しかったら 喉から手を出せ

恐くて 奮えて 恥ずかしくて
惨めで 無様でも それが俺

明日 明日はわからねぇからおもしれぇんだ
明日 何が起きようとも そんときゃもう
明日じゃねぇ 今日だ!
ハイ! ごめんなさいよ!
また明日!


でっかい夢?そりゃ結構なことだけど
それに見合った汗を流しているか?

明後日の方向を見てたら 明日はねぇ
もっともっと目の前のことにとらわれろ

明日とは 今に 今日にこだわり
続けた者に 与えられるプレゼント

明日 明日はわからねぇからおもしれぇんだ
明日 何が起きようとも そんときゃもう
明日じゃねぇ 今日だ!
ハイ! ごめんなさいよ!
また明日!



   きっと生きる意味なんてねぇんだろう

雲が東から西へ流れている
物想いより速く流れている

雲に命はあるのか
風に生きる意味はあるのか
わかんねぇ
いくら考えても
わかんねぇ
そんな俺が
生きる意味を
考えているなんて
あー、お笑いだ
きっと生きる意味なんて
ねぇんだろう
そんなことより早く
牛丼屋へ行こう
今日はすげぇぞポイント5倍デーだ!


宇宙の果てにまで想いを馳せ
ちっぽけ過ぎる自分を恥じている

生まれ 生きて 生かされて
俺に生きる意味はあるのか
眠れずに
考えたこともあった
宇宙を前に
頭のねぇ俺が
そんなことを
考えること自体
おこがましいのだ
きっと生きる意味なんて
ねぇんだろう
だから もっと自由に
もっともっと自由にいこう
だって俺達はこんなにも不自由じゃないか

そんなことより早く
牛丼屋へ行こう
今日はすげぇぞポイント5倍デーだ!

牛丼屋のあとは
薬局にも寄ろう
すげぇぞそこはポイント10倍デーだ!



ぎっくり腰音頭

お気をつけあそばせ
体が固まっている朝方は
顔を洗おうと屈んだ その時!
おっおっおっおー!腰が抜けたー!

あっちを向いても
こっちを向いても
ハァー、ぎっくり!ぎっくり!
ズキズキ チクチク ガンガンガン
あっちも向けず
こっちも向けず
ハァー、ぎっくり!ぎっくり!
ズキズキ チクチク ガンガンガン

お気をつけあそばせ
春秋季節の変わり目は
鼻がむずむず花粉症 ハックション!
おっおっおっおー!腰が抜けたー!

あっちを向いても
こっちを向いても
ハァー、ぎっくり!ぎっくり!
ズキズキ チクチク ガンガンガン
あっちも向けず
こっちも向けず
ハァー、ぎっくり!ぎっくり!
ズキズキ チクチク ガンガンガン

お気をつけあそばせ
明日は降る降る雪の日に
迫られたタイヤ交換 ヨッコイショー!
おっおっおっおー!腰がリタイヤー!

あっちを向いても
こっちを向いても
ハァー、ぎっくり!ぎっくり!
ズキズキ チクチク ガンガンガン
あっちも向けず
こっちも向けず
ハァー、ぎっくり!ぎっくり!
ズキズキ チクチク ガンガンガン



腰痛ブルース

雨が降りそうになると あの人を思い出す
トントンと腰を叩く うしろ姿
雨が降りそうになると 決まって疼く
言えなかった言葉が 棘を持つ

ハイヒールを初めてはいた頃から
もう あの人は慢性腰痛症
すれ違うたび 微かに漂うシップの香り
背伸びするぶん 転びやすくなる
そんなことも知らない私に
バンドエイドをくれた男(ひと)

雨が降りそうになると あの人を思い出す
トントンと腰を叩く うしろ姿
雨が降りそうになると 決まって疼く
言えなかった言葉が 棘を持つ


夕立に降られて脱いだ上着(スーツ)
コルセットを得意気に巻き直し
これが俺のチャンピオンベルトだと笑ってた
雨が降ってしまえば腰痛も
少しは治まるとファイティングポーズ
おばあちゃんの膝のような男(ひと)

雨が降りそうになると あの人を思い出す
トントンと腰を叩く うしろ姿
もう忘れられないから 雨で顔を洗う
言えなかった言葉が 虹になる

雨が降りそうになると あの人を思い出す
トントンと腰を叩く うしろ姿
もう忘れられないから 涙で顔を洗う
言えなかった言葉が 虹になる



スプーンマンのうた

スプーンひとつで
必殺!視力検査!
スプーンふたつで
ウルトラマン(シュワッチ!)
スプーンみっつで・・・
スプーンみっつで・・・
ああ スプーンマン
ああ スプーンマン
ぼくらのスプーンマン


スプーンひとつ投げ
必殺!さじを投げる!
スプーンふたつで
涙ぶらぶら(うえーん!)
スプーンみっつで・・・
スプーンみっつで・・・
ああ スプーンマン
ああ スプーンマン
ぼくらのスプーンマン


スプーンひとつ曲げ
必殺!どうやって使うんだよ!
スプーンふたつで
ミニブラジャー(いやーん!)
スプーンみっつで・・・
スプーンみっつで・・・
ああ スプーンマン
ああ スプーンマン
ぼくのお父さん



言葉屋 竹藏