物語〜天体鑑賞スクール


[注意] 以下に示すのはフィクションです。内容についての責任は持てません。 ただし、登場する天体は実在しますので、ご自分で鑑賞されることをお勧めします。


青チーム
少年A:
「M27 ゲット!!」
審判: 「OK! 青チーム、3点追加!」
少女A: 「コーチ、何故相手が青チームで、うちがMidnight-Blueなの?」
コーチ: 「別に区別できれば何でもいいんだよ。」
少女B: 「でも色が近くない??」
コーチ: 「じゃあ、サムライブルーやマリッジブルーにしようか?」
少女B: 「あんまり変わっていないし、、。それにマリッジブルーってどんな色なのよ?!」
コーチ: 「つべこべ言わずに導入しなさい。」
ミスDJ: 「キャンキャンガールの時報に続いて始まりましたね。“て・ん・た・い・ど・う・にゅう・た・い・け・つっ“
なんか、ワクワクするねえ!
私は実況を担当するC・真理と言います。みんな〜よろしくね〜!!
え〜と、ルールはねっ!
2つのチームが代表を出して、望遠鏡で天体を導入し、得られたポイントの合計を競うというもの。
ポイントは導入の難易度によって異なるから、難しいものを導入してねぇっ!!
難しいものは暗いものとか地平線に近いものなので、それを集中的に狙うのもいいわよ!!
各代表者の持ち時間は5分。1チーム6名で交替しながらおこないます。
一人が導入している間、その他の5名はオフェンスに回ってね。
オフェンスとは相手チームに光等を当てて、導入の邪魔をすることなんだ。
でも相手の10m以内に近づいたらダメよ!!その時はノット・テンメーター・サークルという反則になっちゃうからね!
じゃあ、今晩も最後まで“聴くっきゃないわよ!!” 」
少女C: 「黄色の文字と甲高い声がむかつく〜!」
コーチ: 「いいじゃん、可愛くて、、。でもボクはC・真理よりM・久美子の方がよかったなあ。でも今日は金曜だから仕方が無いか?!」
青チーム
少年A :
「NGC6939とNGC6946げっと!!」
少年B: 「すげえ!ダブルじゃん!!確かケフェウス座の散開星団と銀河のペアだよね。点数高いぞ!!」
審判: 「15点!!」
青チーム: 「やった!!」
コーチ: 「ところでMちゃん、まだ導入できないの??」
少女M: 「M57を導入しようと思っているけどなかなかできないの!」
コーチ: 「望遠鏡のキャップは外しているよね!!きみはシュミカセを使っているのか?!アイピースは何??」
少女M: 「えっーと〜、、。エトス8エムエム」
コーチ: 「エトス??あっ、イーソス8mmだね。これを使うと2800割る8だから、え〜っと、え〜っと、え〜っと、」
少女A: 「350倍!!」
コーチ: 「そうそう、350倍。
何故これを使っているの??」
少女M: 「このアイピース、広視界なんでしょ?!ネットにいっぱい書き込みがあったよ。それに形が他のよりもスマートで綺麗だし、、。」
コーチ: 「ちょっと倍率が高すぎるようだね。これは後で使うことにしようか!!で、今は40mm位のものがいいな!!」
少女M: 「はい、コーチ!!」
コーチ: 「ところでオフェンスはどうなっているの?」
少年A: 「光攻撃をしているのですが、相手に防御されて上手く照らせません。」
コーチ: 「そういう時は、光をモールス信号にして意味のある言葉を投げかけてみたら?ひょっとすると応えてくれるかもよ?!」
少女A: 「(カチッ、カチ、カチ、、。)コーチ、相手も乗ってきました。私たちの「元気?」という問い合わせに応えてくれています。」
コーチ: 「よし、その調子で相手の集中力を低下させろ!」
(しばらくして)
少女達: 「凄いよMちゃん、モールス、上手だね。」
少女M: 「わたし、遭難しかけたことがあるので、その後に勉強したの。」
コーチ: 「そうなん だ!!(何かを期待する目)」
少年少女: 「・・・」
コーチ: 「Mちゃんにそんな特技があったのか?!知らなかったなあ。ところで導入担当は誰??」
少女M: 「あっ、まだ私だった。」
コーチ: 「やれやれ、、。モールス作戦に引っかかったのはうちの方だったか?!トホホ!!」
ミスDJ ここで一曲お届けしましょう。ABDの♪Look of Bug♪、この曲、すっごくかっこいいよね!!
♪♪♪ジャーン、ジャーン、ジャーン、♪♪♪♪
ミスDJ: 「さて、試合もいよいよ終盤戦!青チームが大量リードしています。すごいな。でもMidnight・Blueチームも頑張って!!真理も応援しているよっ!」
コーチ: 「またオフェンスが止まっているけど、、。」
少年B: 「さっき、花火を青チームの前で上げたけど、制限の5発を越える15発も上げちゃったので、今3分間のペナルティボックスに入っています。」
コーチ: 「あちゃ〜。仕方が無いな、、。
あれっ、このいい匂いと煙は何だ?」
少年A: 「青チームがバーベキューをはじめました。」
コーチ: 「見事なオフェンスだな。肉のいい匂いで集中力を低下させるとともに煙で視界をさえぎる、、。流石だ。」
ミスDJ: 「ここでKちゃんやT手さんも応援に駆けつけてくれました。」
Kちゃん: 「さっきの青チームの導入にはジャンプ賞あげられるかな?いやいや軽く決まってノンノ賞程度だね!! では応援の為に“山に登れば”という歌を歌います。♪♪やまに〜のぼればみずむし踏んだ、おけらが、、、 」
T手さん: 「ダメだよKちゃん、真面目に応援しなくちゃ!
いいかいベイビーたち、勝ったらおいらがデートしてあげるので頑張るんだぞ!
って言っちゃった〜!!
みんな、美並しゃんには内緒だよ!うっぴっぴ〜!!
ねえシェイク、モスコミュールのてんこもりまだあ??」
ミスDJ: 「他にもイルカ仮面がニコニコおいちゃんカードを持ってやって来ていますねえ。
そこのぬかるみでは恋のいちゃいちゃが始まり、あたかもシリーズ以来の大賑わいです。
話が滅茶苦茶になっているけど、内容がわからない人は、今しゃべった各単語とに”ラジオ”というキーワードで検索して下さいね。
それから”ミスDJ”と”真理”でも一杯記事が出て来るよ。」
コーチ: 「おいおい、またペナルティボックスか??今度は何をやったんだ?」
少女B: 「使用が禁止されているレーザーを使っちゃいました。」
コーチ: 「まったくう。
あっ、でも青チームも反則だ!!
審判!チャレンジ!!」
ミスDJ: 「あれれ、Midnight・Blueチームのコーチがチャレンジって言ってるよ。
これはねえ〜〜(と言いながらカンペを読んでいる)、挑戦という意味ではなく、。“異議申し立て”ってことなの。
難しいよねえ。受験に出るかな??受験生、がんばって!!
チャレンジが出されると審判はビデオで状況を確認するんだってさ。さて、結果はどうなるのかな?」
審判: 「会場の皆さんにお知らせします。
先ほどMidnight・Blueチームからチャレンジが出されました。ビデオで確認したところ、青チームのバーベキューの設備から油が大量に飛んでおり、機材に重大な影響を及ぼしていることがわかりました。
よって5分間のシンビンにします。」
コーチ: 「よし、相手が5分間の導入停止になっている間にポイントを稼ぐんだ。A君、比較的ポイントの高いいて座の小さな球状星団を狙え!」
少年A: 「がってんだ、親分!!でもいて座ってどこにあるの?」
少女B: 「えっ?知らないの?いて座はたて座の南!」
少年A: 「たて座って?」
少女B: 「じゃあ、みなみのかんむり座の上!!」
少年A: 「よけい、わからないや」
少女C: 「Bちゃんの説明、難しすぎるよ!! いて座は赤経18時くらいで、南緯20度くらいのところ。」
少年A: 「わかんない〜!」
少女A: 「ほら、あそこ!(と指差す)」
少年A: 「なんだ、さそり座とやぎ座の間か?!
ところで何を導入するんだっけ??」
コーチ: 「球状星団だよ。はやくはやく、、。ああシンビン終了しちゃった。ショック!!」
ミスDJ: 「いよいよ残り1分になっちゃったね。あと1分でおしまいなんて寂しすぎるけどマリも応援してるので、最後まで諦めないでね。
で、最後の1分間は獲得したポイントが1000倍になるらしいよ!!!」
少年B: 「ポイントが1000倍になるなんて、、。今までの点数なんて全く関係ないじゃん。」
コーチ: 「それがバラエティーショーだよ!」
青チーム
少年C:
「NGC7335 GET!」
ミスDJ: 「すごいよ〜!実施等級15等の銀河を導入しちゃったね。これで130056ポイントのリード!!
結末はどうなるんだろう??う〜ん、わくわくするっ!!」
コーチ: 「タイム!!」
少年・少女: 「コーチ、秘策は?」
コーチ: 「(きっぱりと)無い!」
少年・少女: 「普通は最後を盛り上げる為に何らかの作戦があるものでしょ??
例えば木の葉落としとか、ダブルアタックとか、三位一体攻撃とか、、。」
コーチ: 「仕方が無いな。じゃあMinkowski 92を導入して!」
少年・少女: 「難しくて、導入できないよ!!」
コーチ: 「まあ、導入できなくてもいいや!!この天体はFoot Print Nebulaと言います。つまり「あしあと」ですね。
この天体を見た町田康が「猫のあしあと」という本を出版したのは有名な話ですね。」
少年C: 「ほんとかよ??で、これがどんな秘策なの?」
コーチ: 「あしあと星雲ってすごいだろ!!しかも白鳥のくちばしの近くにあるんだよ!!」
少年・少女: 「それだけ??」
コーチ: 「そう、それだけ!!」
審判: 「試合終了!!青チームの勝ち!!」
少年・少女: 「あーあ、負けちゃったね。頑張ったのに、、。」
コーチ: 「流石に0ポイントでは勝てないよな。次回のスクールでは特訓だ!!」
ミスDJ: 「とうとう終わっちゃったね。これでみんなともお別れ、、。
寂しいな。でもまたいつか会えるよね。じゃあその時までさようなら。」
少女M: 「コーチ、そろそろエゾス8エムエムで見ていい??」
コーチ: 「まだ覚えていたの?もう試合は終わっちゃったからゆっくり見ていいよ。
でも8エムエムより13エムエムの方がいいな。
それから接眼筒のところにあるアダプターも外した方が良いな!!」
少女B: 「コーチ、これはアダプターじゃなくて5倍バローです。」
コーチ: 「5倍バロー??ひょっとしてみんなそれを使っていたの?」
少年A: 「ボクはそのシュミカセにケルナー20mmを付けていたので、バローと合わせて700倍。
でも倍率はある程度高い方が良いとどこかのHPにも書いてあったじゃん!!」
コーチ: 「それはいい空といい望遠鏡と素晴らしい腕(目)があるときの話、、。」
少年A: 「今日は晴れてていい空だし、望遠鏡も新品だし、ボクの視力は1.2だし、問題ないと思うけど、、。」
コーチ: 「そうだね。でも視力は3.5位は欲しいよね。
次はコーチが毒きのこ(ナグラー4-31mm)を貸してあげるから、バロー無しで見てみよう!!」
少年C: 「毒きのこならボクも持ってるよ。こんなので星が見えるの?」
コーチ: 「こらっ、やめろ、、。
しかもそれ、毒キノコじゃなく椎茸だし、、。」
(おしまい)


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