○内腹斜筋の場合
左足関節は低屈(足底を接地)になる様にフリー
左膝関節は屈曲90°で伸展方向固定
左股関節はフリーで短内転筋と小殿筋はばねで強制
右下肢はフリーです。
動筋として、左大殿筋と左内腹斜筋と右起立筋、左内腹斜筋の作用点は、上前腸骨棘と剣状突起
胸郭は内腹斜筋に負けないように補強しました。
胸郭と骨盤とを内腹斜筋でひねり骨盤を傾けます。その後内腹斜筋を緩めて右に傾きます。
○大腿二頭筋長頭の場合
先の条件から、内腹斜筋を無くして、大腿二頭筋長頭をつけました。
この動画の最終部の骨盤の持上げは、足部接地点が体軸から離れた事によるモーメント増加が要因です。現行動力の出力不足は否めません。
歩行時での利用圧力の1.4倍(約0.6MPa)の事を考えると、歩行は慣性力の利用により、如何に効率よく運動しているか、改めて認識すると共に、寝返り動作が患者さんや障がい者の方にとって大きな負担になる事もわかりました。
なお内腹斜筋と大腿二頭筋長頭と組み合わせると、骨盤は寝返り方向に動くが内腹斜筋の作用で胸郭が戻ってしまい、組合せるとうまく行きませんでした。
寝返り動作はいろいろパターンがあり、今回のシミュレーションはひとつのやり方だと思います。
特にどちらの場合も寝返り側の起立筋収縮が利いていました。寝返り動作トレーニング検討の参考にして下さい。

なお、この寝返り動作でのシミュレーションは、“リハビリテーションクリニック リハブ土田”の土田院長先生からのご依頼です。(平成29年3月22日)