災害による断水・停電がおこったときにどう対処しますか?
このページは、2023年1月29日に中小口区が主催した「災害による停電・断水時の勉強会」の内容をダイジェストでまとめたものです。災害に対する備えの情報の1つとしてご活用ください。
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1. 中小口区にも震度6弱の地震が起こる可能性があります
南海トラフで巨大地震(南海地震・東南海地震・東海地震)が発生する可能性が高いと言われています。大口町地内でも震度6弱の地震が起こる可能性が26%以上あるといわれています。
大きな地震が起こると、火災・断水・停電・建物倒壊などが起こります。電気・水道・ガスは復旧に1週間以上かかる場合が多いです。

2. 震災直後の対応
まず自分の命を守る行動をします。次に人命救助、特に消火活動に取り組みます。消火栓やバケツリレーなどをおこなうことになりますが、断水している場合は消火に水が使えないので、消火器等をメインに使う消火活動になります。

また一度電気やガスが止まり、再び通じた時に火災が発生することもあるので、避難する際にはブレーカーを落とし、ガスと水道の元栓を閉めることが必要です。

3. 断水した場合
人間は1人あたり1日3リットルの飲料水が必要とされています。断水になったとき最優先されるべきは飲料水です。しかし給水車が来ても十分な水を確保できないことが珍しくありません。最低限家族全員3日分の備蓄飲料水を準備しておきましょう。

飲料用以外の生活用水は、ラップやウェットティッシュなどの代替手段を使ったり、風呂を我慢するなどが必要になってきます。また日頃から地域でのコミュニケーションをとっておき、非常時には助け合える関係をつくっておきましょう。

4. 停電した場合
多くの生活家電が使えなくなります。最低限懐中電灯は用意しておきましょう。

発電設備があるといいですが、車でスマホの充電ができたり、ラジオやTVで情報収集ができたりします。インターネットは情報伝達が速いですがデマが混じることもあるので、裏付けをきちんと取りましょう。車はガソリンが半分になったら給油しましょう。

5. トイレの対策
停電したけれども、水道、特に下水が無事な場合は、バケツの水6Lを使って流すことができます。

断水した場合は、大きめのゴミ袋2枚を用意します。まず1枚を便座を上げて便器にかぶせてテープで留め、次に便座を下してもう1枚のゴミ袋をかぶせます。飛び散らないように、ゴミ袋の底は奥へ差し込んでおきましょう。

トイレ使用後は凝固剤を使って固めます。凝固剤がない場合は新聞紙をちぎって使うことも有効です。上のゴミ袋を取り出して口をしばり、燃やすゴミにします。

最近は防災グッズとして簡易トイレが市販されていたり、避難所等にマンホールトイレがそなえられていたりします。使いやすいものを用意しておきましょう。

6. 復旧後の手順
復旧直後に急いでブレーカーを上げたり開栓したりすると、不具合が起こることがあります。行政の指示がある場合は従いましょう。

上水道が復旧した場合、すべての水栓がしまっていることを確認した上で元栓をゆっくりと開け、水道メーターが動かないことを確認してください。メーターが動くときは配管が破損している可能性があります。その後屋外栓、屋内栓の順に開栓して、水が透明になるまで流します。

下水道が復旧した場合、きちんと流れるかの確認作業が必要です。戸建て住宅では汚水枡内の水流を確認し、集合住宅では管理組合や管理会社に確認を取りましょう。

電気が復旧した場合、電気器具が故障していないか、近くに燃えやすいものがないか、など確認しましょう。

ガスが復旧した場合、ガス事業者の立ち会いのもとで、ガス設備の点検が必要です。

ここに書いたのは一般的な手順ですので、より詳しく知りたい場合は、取扱説明書を確認したり、専門業者に相談したりしてください。