田舎:心のふるさとを手にいれました
我が家のある春日井では桜の花が散り始めたころ、南アルプスの麓の駒ヶ根市中沢では昨夜来の雨が雪に変わり舞っていました。4月14日は駒ヶ根市内のビジネスホテルに宿泊をしたが、アドベンチャーを目指す者がこれではいけないと、ライトバンに毛布を持ち込み、4月15日は車中で一夜を過ごしました。冷たさには時々出くわすが「寒さ」は何時、経験したのだろうか。寒さに震えた一晩でした。
さて、私ごとになりますが、標高1000bに近い中沢地区で「農業」をやろうと思いつき、田畑を4反(40アール)と、栗の大木が15本の原野と、杉・檜の山林を1.5反ほどと、築70年ほどたった廃屋に近い家を手に入れました。手に入れた物件はここ20年から30年前に見放された荒れ放題の物件ばかりです。また、周りを見渡しても雑木や雑草に覆われ、田や畑の姿をとどめていません。
今回手に入れたところの近所隣り(点在している)は3戸あり、お爺ちゃんお婆ちゃんの家ばかりで、ひっそりと生活をしているようなところです。
私も当初、山小屋見たいなところを手に入れ、みんなで時々、酒でも飲んで現世のストレス解消になれば思っていました。
しかし、この標高1000b近いところで、先人たちは石垣を組み、水田を作り、畑を作り、水路を確保するために労力を傾けたと思われる。険しい山間の土地であり、厳しい気候のなか、人馬による開拓は想像以上の辛苦・困難を極めたことであろうと思われる。
それが今、雑木や雑草に覆い尽くされた田畑は朽ちていき、山林は荒れ、家屋は朽ちていく運命にあるのです。
物好きで百姓をやる。思いつきで百姓をやる。趣味で百姓をやる。と思われるかもしれません。20年前か、30年前はおそらく美しい段々の田圃や畑が広がっていたに違いない。私は物好きでも、思いつきでも趣味でもいいと思っています。美しい段々の田圃や畑の姿が少しでも取り戻せたらという思いが今回手に入れた原点になりました。
2000.4.15 toshihiko kajita
2001年1月駒ヶ根・桃の平ドットファームも記録的な大雪となりました。築70年近い廃屋の屋根の雪下ろしを体験しました。 |
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