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王と神の国・モロッコ

                         2006.10.30〜11.09
                              By k.toshihiko

モロッコは国王と国教・イスラムによる国家である。
主権は民に無く、王様にある。宗教は自由ではない。国の宗教・イスラム教を信じる。
すべては国王とアラーの神にわが身をゆだねる。
メディア(街)や市場で行き交う人たちは、悠久の時を過ごす。
旅行中、誰かが現地ガイドに尋ねた。
「GDP(国民総生産)は世界の何番目ですか」
現地ガイドの知識の中にはなかった。「わからない」
「GDP」が世界の何番目など、モロッコの人々にはどうでもよい事のように思われた。
モロッコの人々は、自分の権利をあまり主張しないのではないか。
競争を好まないのではないか。効率を追求しないのではないか。
我々の様に、権利、平等、公平、競争、効率などに神経をすり減らしてはいないようだ。
人々は、王と神に全てをゆだねる、「心地よさ」を知っている。
千年以上も前に作られた、迷路のようなメディナ(街角)で人々は立ち止まり、「あいさつ」を交わす。
 

モロッコ紀行