「桃の平」に一人ポツリといると、遠くの沢の音と、谷間をぬける風音と、谷間を飛び交う山鳥たちの羽音。はるか向こうの谷あいから登ってくる軽トラックの音しか聞こえない。 人影もない。
孤独の中に「突然」の歓声。・・・・・・・人間はいいなぁ。家族はいいなぁ。仲間はいいなぁ。