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タイミングベルト・ウォーターポンプ・シール交換


随分前から準備を進めていたが、ついに、タイミングベルトの交換時期とされる10万キロを突破してしまった。
ディーラーの見積もりでは、工賃込みで5万円を超える、痛い出費になりそうだ。。。
下表がDIYとの比較だ。ただし、やす流の部品選定では、純正品相当の他メーカのものがあれば、それを優先して使う。 理由はただ単に、半値以下で購入できるからだ。

No. 部品名称 ディーラー見積もり やす流 備考
タイミングベルト 4,725 2,475円 社外品
タイミングベルトテンショナー 2,047  1,100  社外品
ウォータポンプ 9,502  4,128  社外品
オイルシール(クランク) 819  819   
オイルシール(カムシャフト) 367  367  交換できず
オイルシール(オイルポンプ) 514  514   
テンショナースプリング 252  252   
8  ガスケットオイルポンプ 745  -  交換せず
9  クーラント(1L) 3,885  598   
10 エンジンオイル(3L)  3,000  1,480   
11 技術料(工賃) 27,562 0   
12 工具(ギヤプーラー) -  1,577 未使用
  費用合計 53,418 13,310   

部品をH21年の6月に揃え、エンジン整備解説書を9月にヤフーオークションで落札して、 すべての準備が整ったが、なかなか、やる気になれなかった。。。 やる気をどこかに置き忘れてしまったようだ。しかし、年が明け、2月下旬に控えるミニカの車検が視野に入ってきた。。。 もう、やるしかないと、ようやく、決心。しかし、ある難題をクリアしないといけない。。。

ある難題とは、クランクシャフトプーリーのボルトをどう緩ませるかです。 このプーリーは回転するので、固定しないと、空回りして、緩ませることができません。 どうやろうかと、ネットで検索したら、下記の4つが紹介されている。
(1)インパクトレンチで一気に勝負するタイプ。
(2)ボルトにメガネレンチをかけておいて、セルを回して外す強引なタイプ。
(3)解説書で登場する高価な特殊工具で、クランクシャフトを固定する堅実型。
(4)フライホイール外側の歯車に、バールをかませ、安価に固定するバランス型。
危険な感じがたまらない(2)も捨てがたいが、(4)でいくと決めた。 セルを外すのが手間だが、最後には、逆にボルトを締める必要があるため、 (1)では、外すだけで、締めることができないためである。

まずは、バッテリーを外して、左の写真の中央にあるセルを取り外す。
これが、取り外したセルモーターだ。
セルモーターを取り外した箇所にバールを突っ込み、フライホイールの歯車を固定する。
クランクプーリーボルトを外すときは、上からバールを入れることでしっかりとフライホイールを固定することができた。

最後にクランクプーリーボルトを締める場合は、タイヤハウスからバールを入れればOKだ。

※フライホイールの歯車を傷めないために、バールをしっかり、固定しないといけない。
写真は、すでに最大の難関であるクランクプーリーボルトが外れた状態で、 しかも、タイミングベルトフロントカバーが外れた状態です。 難関を突破したので、シール交換時に備えて、エンジンオイルとラジエター液を抜いておきます。

ここで、最初の問題?@が発生した。
ウォーターポンプ(写真左下)のプーリーが外せないのだ。
4本のビスで固定されているが、残る1本が外せない。。。どうしよう?
まぁ、いいや、後回し。。。得意の問題の先送りです。
カムシャフトスプロケットの合いマーク(△)とタイミングベルトリヤカバーの合いマークを合わせる。 (No.1シリンダ圧縮上死点にする)

その時に撮った左がクランクスプロケット、右がオイルポンプスプロケットの位置。
わかりづらいが、中央の印にあっている。

このとき、白のマーカーで、スプロケット及びタイミングベルトに、印をつけておく。
タイミングベルトテンショナーの中央のナットを緩め、マイナスドライバーでテンショナーを持ち上げ、 ウォーターポンプ側に緩めた状態でナットを締め、固定する。これで、テンションが弱くなり、 タイミングベルトが外せる。。。ドキドキしながら、取り外す。

次に、下にバケツを用意しておきます。
そんでもって、ウォーターポンプを取り外します。
すると、ドバァーとラジエター液がこぼれます。
おっと、問題?A発生だ。ガスケットがエンジン側にきれいにくっついている。これは、外すのが大変だ。 スクレーパーの切れが悪く、カッターナイフなどでコツコツとやってたら、1Hぐらいかかってしまった。 腰も痛くなってきたぞ。。。

先ほどの緩まないビス1本は、チャレンジするが、ただ悪戯に時間だけが過ぎていく。。。 仕方がないので、潤滑油(CRC)を吹いて放置。すごいぞ、CRC!すぐに緩んだ。
おっと、随分、空が暗くなってきた。。。1日では終わらなかった。
とりあえず、本日の収穫。
収穫その2。
ウォーターポンプの新旧。まだまだ、使えそうだ。
翌日、作業開始です。
早速、シール交換に取りかかります。
新旧の写真です。上がオイルポンプ、下がクランクシャフトです。
右の茶色の方が新品です。
比較すると、新しいものは、裏側にスプリングが入っていて、変更されていますね。

それと、劣化が少ないっていうか、ない?。。。 ひょっとしたら、前のオーナーは、ここらへんをすべて交換後、オークションに出品したのかもしれない。
シールを打ち込みます。
オイルポンプの方は、適当なソケットをあててコンコンと少しづつ入れた。
クランクシャフトの方は、竹筒を使いました。

この後、問題?B発生。スプロケットをはめるのだが、オイルポンプの方が、なかなか、入らなくて時間がかかった。 取るときはスーっと簡単に取れたのに、はめる時はうまくいかない。 仕方ないがないので、木を当てて、叩きました。30分ぐらいあーだこーだやってしまった。とほほである。

ガスケットをきれいに落として、砥石で磨き、新しいウォーターポンプを取り付けた。
タイミングベルトもご覧のように装着完了。 印をつけたのと、エンジン整備解説書があるお陰で、余裕を持って、作業できた。 後は、外したパーツを元に戻すだけ。

しかし、タイミングベルトの新旧比較写真を撮るのを忘れたのが、ショックだ。

作業終了後、残っている部品はないか、ビスは余ってないか、 工具は揃っているか(エンジンルームのどこかに残してないか)などを確認して、キーをひねる。。。。 インパネにランプが点灯しないではないか!
あ、そっか、バッテリーを接続していないことに気づく。 措置後、普通にエンジンがかかる。至って普通だ。なんら、今までとかわらない。 あれだけ苦労して、ドキドキしても、結果は普通。。。地味な作業だった。まぁ、これで10年間は安心だ。 それまで乗れるか?乗るか?