02-12: プルフリッヒの振り子 - 二本の糸で吊す

目的: 視覚の潜在とプルフリッヒ現象をたいへん劇的に演示する。

記述: 振り子から 8-10 フィートかもう少し下がったところに立って,あなたの視線と直角に振り子を揺らしてみてください。 片方の目に暗いフィルタをかけ,両方の目で振り子の重りを見ていると,重りが楕円形の道を動いているように見えてきます。フィルタをもう一方の目にかけ替えるとその回転方向が逆になります。なぜこのような効果が起こるかというと明るい信号と比較すると暗い信号の方が網膜から脳まで視神経のシナプスを伝わるのが遅いことによるのです。どんな暗いフィルタを使っても偏光フィルタを使っても同じことを確かめることができます。私たちは赤青の立体ゴーグルの赤でも青でもどちらでもいいから一方のフィルタを使って実験しています。暗い部屋でガチョウの首の電気スタンドを使い,振り子の重りを照らすと効果がはっきりします。

これはまさに O2-11: プルフリッヒの振り子の演示実験と同じです。違っているところは振り子が二本の糸で吊してあるところだけです。 振り子の振れる面が決して変わることがないから,こちらの装置の方がいいという人がいます。また,二本の糸で吊してあるとある角度では,その二本の糸で吊してあることで余分な光学的手がかりを観測者に与えてしまうといって糸が一本で吊した方がいいという人もいます。

提案:

参考文献: (PIRA 分りません。) 参考ファイルをご覧になって下さい。そこにはプルフリッヒの振り子についてすてきなくわしい説明もありますが,プルフリッヒ現象と視覚の潜在のいろいろな面についての情報がたくさんあります。

実験装置: 白い重りの振り子,ガチョウの首の電気スタンド,100ワットの電球,暗いフィルター。

用意の時間: 要りません。


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O2-12.HTML