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			スウェーデンのルンドで行なわれた物理教育に関する国際会議”GIREP2002”に”Stray 
			Cats"として参加したとき,「スコーネ日報」という新聞から取材を受けました。
			そのときの記事を日本語で紹介します。
		
		昨日ルンドの空にPETボトルが飛んだ!
			どうしたら若い人たちに物理を楽しむようになってもらえるのだろうか?
			これがルンドで昨日始まった会議の焦点です。
	 	
			GIREP2002の会議に参加するため,三大陸から300名以上の物理学者や教育者がルンドに集っています。
			物理教育をもっと楽しいものにするため,経験交流をし,お互いに励まし合っています。
			 38年前,飯田洋治と戸田亞昭の二人は日本で先生たちの物理教育のサークルを始めました。
			
			後に海外で発表するときにはグループの名前を”のらねこ”とするようになりました。
			(正確にするため文章を少し補いました。)
			多くの高校生は物理が好きでないと飯田洋治は説明しています。
		
	のらねこたちは単純な方法で実験をたいへん人目を引くようにできるので,学生たちの興味を呼び起こすことができるのです。
			彼等は実際成功しているし,自分たちの意気込みに間違いはないといっています。
			”のらねこ”はスウェーデン語で”strykatter”とか”ホームレスの猫”とでも訳されます。
			のらねこたちは路地やごみ箱をあさり,食物を探していきますが, 
			”Stray Cats”メンバーたちは同じようなところをあさり,実験に使える材料を探しているのです。
			
  昨晩彼等は会議の参加者とその家族にイブニングショーでいくつか彼等の実験を見せてくれました。
			しかしスコーネ日報は先にランチタイムにそれを見せてもらいました。
			一時間も経つと”のらねこ”のメンバーたちはミニショーのための水ロケットを作り上げてしまいました。
			ロケットは二つのPETボトルをつなぐのに,柔らかいプラスチックシートを巻きつけて作ってあります。
			一方のPETボトルに三分の一ほど水を入れます。
			それからそのボトルには水道ホースのワンタッチジョイントと自転車のバルブを使ってふたをします。
			水道ホースのジョイントを外すとロケットが発射します。
		
			
		
			 Per-Olf Zetterbergさんはこの会議の責任者の一人です。物理教育の分野では有名な著者であるPaul 
			Hewittさんが参加者リストにあることが彼にはとても誇りに思うことであるといっています。
			もちろんルンドにも太陽物理学者のHenrik Lundstedtや燃焼物理学者のPer-Erik 
			Bengtssonのような多くのすばらしい教育者がこの会議に参加していると学部教育部長のPer-Olf Zetterbergさんがいっています。
			物理の数ある応用分野に関してはルンドにおける物理教育はスウェーデンにおいて最高であるということも 彼がたいへん誇りに思うことです。
		
			ストックホルムは利用可能な土地のうち0.7が利用されている二番目にいい都市ですが, ルンドの数字は1.20であるのが自慢です。
			そしてこの数字は長い間安定しています。
		
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