空想歴史文庫

陳勝


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略伝

ちん しょう       
陳勝(字:渉)
(?〜紀元前209)

 中国・秦末期の人物。
 ある時、悪天候で農民兵の護送の任務が果たせなくなると、死罪となることを恐れて呉広とともに兵らを扇動して決起した。各地を攻略して勢力を拡大しながら旧楚の首都・陳城を占領すると、楚を復興したとして国号を張楚と定めて王位に就いた。
 陳勝の蜂起により、秦の支配に不満を持つ将や民衆らが呼応して反乱をおこした。その勢いに乗じて秦の首都・咸陽の攻略を目指すが、秦将・章邯に阻まれ、呉広らを失うなど劣勢に立たされた。章邯が陳城へ進軍すると、陳勝は自ら出陣して迎え撃つが大敗し、逃亡中に御者の荘賈に殺害された。
 後に中華統一を果たした漢の高祖・劉邦に、反乱の先駆けとなった功を称えられ隠王と諡された。


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