空想歴史文庫

孫子


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略伝

そん ぶ           
孫武(字:長卿)
(紀元前5世紀頃)

 中国・春秋末期の人物。斉に生まれる。
 13篇からなる兵法書を記し、呉の伍子胥の推挙により呉王・闔閭の許を訪れた。闔閭に女人らを使って指揮を執ることができるか請われると、部隊を編成して軍規を定め命令した。はじめ、女人らが従わなかったので、軍令が不明瞭だったとして自らの罪とし、命令を徹底させた。しかし、またも女人らが従わないと、今度は隊長の罪であるとして軍規に則り2人の女人を斬り捨てた。これにより女人たちは命令に従うようになった。
 そこで呉王・闔閭に将軍として登用され、伍子胥とともに越・楚・斉・魯などを討って多くの戦功を立てた。



そん ぴん    
孫[月賓]
(紀元前4世紀頃)

 中国・戦国時代の人物。孫武の子孫とされ、孫[月賓]兵法を著したという。
 若い頃、魏に仕えた友人の[广龍]涓に陥れられ、足切りの刑に処せられた。後に魏を脱して斉に仕えた。
 魏に攻められた趙から救援を求められると、兵を趙に向かわせず魏の本国へ向かわせ、慌てて戻ってきた魏軍を撃ち破って趙を救った。
 あるとき、韓が魏の[广龍]涓に攻められるとその救援に向かった。そこで、かまどの数を減らしながら退却して兵士が脱走していると見せかけて魏軍を誘い出すと、伏兵を用いて[广龍]涓を討ち、魏軍を撃退した。


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