空想歴史文庫

郭侃


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略伝

かく かん          
郭侃(字:仲和)
(?〜1277)

 中国・南宋末期〜元時代の将軍。
 唐の宰相・郭子儀の末裔とされる。祖父の代よりモンゴル帝国に仕え、金討伐で活躍する。
 モンケ・ハーンの代となると、その弟・フラグに従って西アジア方面への遠征に赴く。西域への遠征では、ペルシャ進攻を皮切りに、バグダードを占領してアッバース朝を滅ぼし、さらにシリアへ進攻してフランクと交戦、果ては地中海沿岸にまで至った。
 イスラム教徒や十字軍と戦って常勝不敗、まさに向かうところ敵なしであった。用兵が巧みなことから「極西の神人」とあだ名され、畏怖されたという。
 その後、モンケ・ハーンの崩御に伴って帰国を果たすと、フビライ・ハーンに仕えた。フビライ・ハーンの許では、国号の設定や王都の建設などを献策し、さらには南宋制圧の進言を行うなど、軍事・政略の両面で多大に貢献した。
 江南を制して知寧海州となって間もなく、没した。


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